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- 2024.9.12
【不動産コラム①】中古物件の購入時にかかる費用はいくら?物件価格別の相場を解説
中古物件の購入を検討する際、物件の価格だけでなく、購入に伴う諸費用も考慮することが大切です。これらの費用は物件価格に応じて異なり、購入時の総額に大きな影響を与えるため、事前に把握しておくことで計画的な資金準備が可能になります。本記事では、中古物件購入時にかかる費用の内訳と、物件価格別の相場について詳しく解説します。
目次
1.中古物件購入時にかかる主な費用の内訳
中古物件の購入に際して発生する主な費用には、以下のようなものがあります。
1-1.不動産仲介手数料
不動産会社を通じて中古物件を購入する場合、仲介手数料が発生します。仲介手数料は物件価格に応じて設定されており、法律で上限が定められています。
仲介手数料の計算方法:物件価格 × 3% + 6万円(+ 消費税)
例えば、3,000万円の物件を購入する場合、仲介手数料は次のようになります。
例:
(3,000万円 × 3%) + 6万円 = 96万円(+ 消費税)
1-2.登記費用
中古物件を購入する際には、所有権の移転や住宅ローンを利用する場合の抵当権設定などのために登記が必要です。この登記費用には、司法書士の報酬や登録免許税が含まれます。
<登記費用の目安>
・所有権移転登記: 物件価格の約0.4%
・抵当権設定登記: 借入金額の約0.1%
1-3.住宅ローン関連費用
住宅ローンを利用する場合、ローンを組むための手続きに関連する費用が発生します。これには、ローン事務手数料や保証料、火災保険料などが含まれます。
<住宅ローン関連費用の内訳>
・ローン事務手数料: 数万円〜10万円程度
・保証料: 借入金額の2%程度
・火災保険料: 保険の内容により異なるが、10万円〜20万円程度
1-4.固定資産税・都市計画税
物件を購入すると、購入年度の固定資産税や都市計画税を日割りで清算する必要があります。これらの税金は物件所在地や評価額に基づいて算出されます。
<固定資産税・都市計画税の目安>
・固定資産税: 評価額の約1.4%
・都市計画税: 評価額の約0.3%
1-5.リフォーム費用
中古物件購入後にリフォームが必要な場合、その費用も考慮に入れる必要があります。リフォーム費用は物件の状態やリフォーム内容によって大きく異なります。
<リフォーム費用の目安>
・内装リフォーム: 数十万円〜100万円以上
・設備の更新: キッチンやバスルームの交換で100万円〜200万円程度
2.物件価格別の費用相場
物件価格に応じて諸費用の総額がどの程度になるかを把握することは、資金計画を立てる上で非常に重要です。以下に、物件価格別の諸費用相場を解説します。
2-1.物件価格1,000万円の場合
1,000万円の中古物件を購入する場合の諸費用は以下のようになります。
<総額の目安>
・仲介手数料: 約36万円(+ 消費税)
・登記費用: 約10万円〜15万円
・住宅ローン関連費用: 約30万円〜40万円
・固定資産税・都市計画税: 数万円
・リフォーム費用: 数十万円(リフォームが必要な場合)
合計: 約100万円〜150万円
2-2.物件価格3,000万円の場合
3,000万円の中古物件を購入する場合の諸費用は以下のようになります。
<総額の目安>
・仲介手数料: 約96万円(+ 消費税)
・登記費用: 約15万円〜20万円
・住宅ローン関連費用: 約40万円〜60万円
・固定資産税・都市計画税: 数十万円
・リフォーム費用: 数十万円〜100万円程度
合計: 約200万円〜300万円
2-3.物件価格5,000万円の場合
5,000万円の中古物件を購入する場合の諸費用は以下のようになります。
<総額の目安>
・仲介手数料: 約156万円(+ 消費税)
・登記費用: 約20万円〜25万円
・住宅ローン関連費用: 約50万円〜80万円
・固定資産税・都市計画税: 数十万円
・リフォーム費用: 数十万円〜200万円程度
合計: 約300万円〜450万円
まとめ
中古物件の購入には、物件価格だけでなく、多くの諸費用がかかります。これらの費用は物件価格に応じて異なり、総額に大きく影響するため、事前にしっかりと把握し、計画的な資金準備を行うことが大切です。また、費用を抑えるためには、仲介手数料やリフォーム費用、住宅ローンの条件をよく比較し、賢く選ぶことが求められます。中古物件の購入を検討している方は、ぜひこれらのポイントを参考に、納得のいく購入を目指してください。